仲条幸一のブログ

仲条が感じたり考えたことを書き連ねるブログ

下北沢

今日のライヴについて、どうしても残しておきたいことがあります。



「ひらきなおって、やろう」

今日は、そう思ってやってしまいました。
人に届けるための歌であることを忘れた音楽。
言葉は横に流れ
ピアノは揃わず
自分自身が楽しむためだけの音楽。
人に伝えることを忘れ、
今の自分の力量も忘れ、
テクニックに溺れた演奏。
終始、地に足がついていない状態。

歌っている時は、ここ数ヶ月で一番楽しかったライヴだと思います。
そりゃあそう、自分はやりたい放題やっているのだから。
本来は弾いていて楽しい音楽でもなければ、聴く側も楽しい音楽ではないのに何を勘違いした阿呆かと思う


最近、音楽のことで褒めて頂くことが多いです。
自身のピアノや歌の他、作曲依頼や音楽指導においての好評。
これは本当に嬉しいことです。
そしてそういった総合的な音楽力が向上していることは、自信に変えようと考えていました。が、
どこか、過信したのだと思います。
自分はすごいんじゃないかという勘違い。
人より何かが優れているのではないか、という過剰意識。
そんな意識の積み重ねが、今日の杜撰なライヴになってしまったのだと思います。

僕は自分の歌を作った時、
当たり前ですが、相当な苦しみをもって作りました。
作るのが苦しかったのではなく、
苦しかったから作りました。
生きていることを、
言葉に代え、音符に代え、歌に代えること。
これが私の原点であるはずでした。
しかし、その苦しみを忘れ、集中しないままさらっと歌ってしまった自分。
恥ずかしいです。

二度と、このようなことはしません。
開き直らず、音楽と一体となる。
そう、開くというより閉じるイメージが正しい。
そして言葉と音を音楽にして、その場に置いていく。
そして置いた音楽を、拾っていただく。
これを忘れてはいけない。
二度としません。



今、原田さんのCDを聴いています。

原田智亜美さん。
すばらしいアーティストです。
弾き語りではなく、マイクを手に持って歌うアーティストの中で、私はダントツ一番彼女が好きです。
彼女がよければ、またピアノを弾きたい。
原田さんほど、自然体で言葉を置いていけるアーティストはいません。
本当に素敵です。

現在CDは手売りのみの販売で、
amazonでは来年2月から買えるようです。

http://www.amazon.co.jp/Spot-light-原田智亜美/dp/B009XDRBJI/ref=ntt_mus_ep_dpi_1


BAMUのお二人も、我那覇さんも素晴らしかった。

私は私を取り戻します。

本日はお越し頂きありがとうございました。

失礼しました。

仲条幸一