仲条幸一のブログ

仲条が感じたり考えたことを書き連ねるブログ

健全な疑念と読書

なぜ本を読むのか?

前後の脈略は忘れたけれど先日友人に、

「頭良くなってどうするの?」

という質問をされた。

その質問に対して、

「いや、頭は悪いより良い方がいいに決まっていないか」

と返した。

知らなかったことを知る。

 

それは、手の届かなかった部分が届くようになる快感がある。

それは、鍵盤で弾けなかったフレーズが弾けるようになる事と同じ。

気持ちがいい。

 

おそらく、その質問の裏には、

「あなたは音楽をする人なのだから、そっちを良くするべきでは?」

という考えがあるように感じました。

そこで述べたいのが次の話です。

 

「絶対音楽」と「標題音楽」

音楽は大きく「絶対音楽」と「標題音楽」に分けられます。

「絶対音楽」とは、

風景や物語などを音楽で表現するのではなく、

音楽を表現する、というそのためだけの音楽のこと。

対して「標題音楽」とは、

音楽以外の、例えば風景だったり、物語だったりを表現するために作られた音楽のこと。

 

当然、私の演奏している音楽は「標題音楽」です。

「標題音楽」である以上、高めなければいけない力は、何も音楽的な力だけではありません。

自分の表現したいことを音楽にするためには、

文章力、読解力、解釈できる力、社会の見方、などなど、

いろいろな力があったほうがいい、というのが私の考えです。

 

 

音楽をする人も、しない人も。

読書。

おすすめです。

 

 

いじょう!