意味のあるピアノを弾くことは
難しい。
まあ意味のないピアノを弾くことも難しいけれど。
昨日、北千住で、とあるパンクロッカーと打ち合わせをした。
私のピアノを買ってくださる方。ありがたい話です。
打ち合わせの後の閑談中、彼は言った。
「俺は彼女を作るために音楽をしているんだ」
この理由を笑い飛ばすのは簡単である。
この理由を責め立てるのも簡単である。
しかし、待つ。
音楽はそんな高尚なものだろうか。
彼女を作るために音楽をしている彼は、そんなに不純だろうか。
人には欲がある。
頭がよくなりたい。
かっこよくなりたい。
身長を伸ばしたい。
痩せたい。
おいしいものが食べたい。
旅行にいきたい。などなど
どれも欲。
その欲に、優劣なんてない。
あるのはそれぞれの人の価値観であり、とらえ方の問題だ。
スポーツに励む人がいる。
ファッションを磨くことに精を注ぐ人がいる。
そして、ここには、欲をむき出しにして、彼女を望み音楽をする彼がいた。
面白いではないか。
このサポートにあたり、私は生生しいピアノを弾こうと思う。
そのあと、北千住で路上をやった。
なんていうか、寒かった。
いじょう!