仲条幸一のブログ

仲条が感じたり考えたことを書き連ねるブログ

「流行」でCDは買わない

ここ最近いろいろな人と話すにあたって、
音楽が手段だの目的だのと少し話しすぎた。
こういうことはあまり多弁するべきではないね。
楽しい話をしよう。


さて、CDが売れない売れないと言われて随分な月日が経っています。
それについて今更詳しくは述べません。
が、しかし、ユーザー側がCDを買う理由が変化してきたことは間違いないでしょう。

J-popに限定して述べますと、
一昔前、流行っているCDを手に入れることは、ステータスでした。
皆が聴いている音楽、ミスチルやスピッツのCDを手に入れる。
それを聴くことで、例えば友達との会話で盛り上がることが出来たり、デートの時に車で流すことで雰囲気を盛り上げたり。
しかし、まあいろんな理由(mp3とかyoutubeの登場とか)によってCDの売り上げとマーケットはどんどん縮小していて、
音楽を聴いている人口そのものは大きく変わっていないにしても、
CDがミリオンを達成することは無くなったのが、今です。
皆が聴いているから、という理由で、
CDを買ってみようとは繋がらなくなってきたのが、今です。

じゃあここ最近で、CDを何が購買理由となるのかといえば、
そのひとつには「親近感」が挙げられるのではないか、と、
Goose Houseの映像を観ていて思ったのです。

Goose Houseとは、Sonyのプロデュースの元、youtubeustream(動画のネット配信)を主に活動しているソロのシンガーソングライターの集まり。
カバー曲を中心に和気あいあいと演奏しています。
例えば以下のようなもの。

観て頂ければ分かるように、とても楽しそうです。
楽器や歌がある程度上手いのは、もちろん彼らがプロ志望故(もしくはプロもいるのかもしれませんが)ですが、
グループの中のメンバー同士で楽しく音楽を演奏しているようにみえます。

実際、youtubeのコメント等を見ると、皆生き生きしながら演奏していて楽しそうとか、仲が良さそうとか、仲間に入りたいとか、いった内容がよく見られます。

そして商業的な匂いがあまりしません。
彼らは当然ながらCDを売っているし、ライヴも行っています。
しかしCDを売るためだとか、ライヴに来てほしいから、というのが少なくても画面上には出てきません。
これはインターネット上の住人によくある「商業的な匂いを嫌う感覚をもつ人たち」にとって有効だったと思われます。

彼らは2010年の6月からインターネット中心の活動をはじめ、
2011年6月には原宿クエストホール(300人くらい入る場所)で2日間の昼夜合わせて1200人を動員するに至りました。

彼らの主立った活動の場であるインターネット。
ツールはソーシャルメディア。
youtubeで動画を上げ、Ustreamでライヴの生配信を行い、そのライヴを観ている人たちとtwitterで交流する。
Ustreamのライヴ中もtwitterでのライヴコメントを拾い上げ、
それをメンバー同士で和気あいあいと楽しむこの流れは、
まるで自分もメンバーと話しているような感覚になったであろうし、
この人たちに直接会ってみたいと多くの人を思わせた。

「流行」ではなく、
「親密感」をもって、GooseHouseの人たちは人気を獲得したわけですね。

さて。インターネットを使った「親密感」の獲得。
中でもミュージシャンのおよそ7~8割くらいの人が用いているのではないかと思われるのが、
twitterでしょう。
ファンとの交流や宣伝に用いるtwitter
twitterを使う目的とか効能についてはまた後日にしようかと思います。

ところで私は全くもってtwitterを有効活用できていないようです。恥ずかしながら。

あ、twitterについては、友人フクモリさんが私見を述べているので、
もしよければご参照ください。
私も勉強させてもらってます。

http://rfmori.blogspot.jp/2013/04/twitter.html

いじょう!