仲条幸一のブログ

仲条が感じたり考えたことを書き連ねるブログ

レモンとでこぽんと東京新聞

写真1

今日はレモンをそばに置いていた。

レモンのシルエットって完璧だと思う。
こんなにも美味しそうな果物は他にないな。

だけど食べることはできない。
もう、とにかくすっぱい。
まるで人間に咀嚼されることを許さないかのようだ。

このもどかしさ。

一方、

でこぽん。

写真


でこぽんはレモンの形に似てる。
しかしレモンとは違う。食べれてしまう。しかもおいしく。

これがおそらくいけない。

レモンはだれも寄せ付けないとしたら、
でこぽんは皆を引き寄せている。
おいしく食べれるという事実が親近感を与えているんだ。

だからきっと、でこぽんは神にはなれない。
優しすぎるし、近くにいすぎてしまうんだろうな。

なんでもそうだけど、
近づけないものに対する思いと、
近くにあるものに対する思いの違いは、
ほんのわずかなところにあると思う。
でもきっとそれは色や味やにおいじゃなくて、
もっと根本的な、ほんのわずかな感じ方なんだと思う。


でこぽんを食べた後、
ふとみると皮に実が少し残っていた。

写真3


レモンは手ではむかないから、
このようなあられもない姿になることもない。
だけども、
この皮に残っているような、ほんのわずかな実が、
一番おいしかったりもする。


そんなことをああだこうだかんがえていたけど、
レモンやでこぽんにしてみれば勝手にやってろという話でしょう。
人間が在ることを前提にしている。
レモンやでこぽんに限らず、モノはただあるだけ。
こんな考えはしょせん人間のエゴでしかないと思うと。

エゴ。

たまには新聞を読もうと思って、一ページを開いたら
「カツカレーが流行っている」
という欄が目に映って、
まったくもって読む気が失せた。


いじょう!