仲条幸一のブログ

仲条が感じたり考えたことを書き連ねるブログ

世界よ止まれ

高校生のころ授業中によくやっていたこと。

いったいどれだけ息を止めていられるか、という挑戦である。


高校に入学して、
勉強することの意味が分からなくなった私は、
授業中に眠くなる、という技を覚えてしまった。

眠いから眠った。
眠る授業は増えた。

しかしその一方で考えた。
寝るために授業に出ている意味は、あるのか。
私が寝ている授業は授業なのか。

そこで私は息をとめた。
果たしてどれだけ息を止めていれば、
授業に意味は生まれるのか。

黒板の上には幸いなことに秒針のついている時計があった。

秒針が11ぐらいから大きく息を吸い始め、

秒針に12が合図。

息をとめて、世界をとめた。



肺活量が無かった。
一分を過ぎた辺りで身体がふるえてきた。
授業中に痙攣していた私は、どれだけ迷惑だったんだと思う。

およそ1分10秒ぐらいが平均だった記憶。
しかしその1秒1秒はとてもとても長くて、
1秒1秒がリアルに感じて。
世界は音を出しながら止まっていた。


昨日、唐突にそのことを思い出した私。
久しぶりに同じことをやってみた。
2分13秒であった。
前よりはかなり世界を止めることができるようになっていた。



目指すは4分33秒である。

いじょう!