人間として
家のために何かできることはないかと考え。
帰りにバイト先に寄り、ピザを買って帰ることにした。
バイト先の休憩室で、クルー(バイト仲間)と雑談する。
20分ほどの会話。
僕との会話の中に許せないことがあったのだろう。
そのクルーが激昂し、その怒りを僕にぶつけてきた。
「お前は人として終わっている」
「くそやろう」
「最低だ」
そんなようなことを言われた。
他にもいろいろ言われたけれど、これしか頭に残っていない。
反論はしなかった。
あなたにそれを言われる筋合いはないにしろ、それは事実だと思ったからだ。
人として終わっている。
じゃあ、人ってなんだ。
人間は動物でないから、動物的に生きないことか。
他人を思いやり、理解することか。
好きな人にも嫌いな人にも、分け隔てなく接することか。
だとしたら、申し訳ないけれど、それはできない。
あなたの「人」に対する定義がそれならば、あなたの言うとおり僕は「人」ではない。
これは開き直りではなくて、そういう事実なんだと思う。
とはいえ
そう言われて、悲しい気持ちにはなった。
理解されなかったし、されていなかったという事実。
会話の中身は他愛のない他人の話(僕にとっては)だったけれど、そういう問題以前の話として残ってしまった。
しかし、家に帰って、母親にピザを渡す。
とても喜んでもらえた。
「めずらしいこともあるものねー、どうしたの」
なんて言ってた。
それを見て、もう忘れることにした。
思い返してみれば
今の、このどうしようもないであろう僕にも友達がいて。
こういう行動が珍しいことだ、と認識してくれる人がいて。
生きてることを共に実感してくれる人がいて。
それで十分だ。
いや、十分すぎるほど、幸せだ。
あらためて、そんな方々に感謝を。
いじょう!