大学生最期の日
だった2010年3月31日。
人前でピアノを弾き、
散歩をしました。
写真は、荒川。
じいちゃんが灰になったのも、荒川沿いにある火葬場だった。
なんだか、それもずいぶん前のことのような気がした。
今日は時間がゆっくりと流れるのを感じた。
人間はきっと時間軸から逃れることはできないけれど。
逃れる必要なんてないことに気付いたし、
確かな瞬間を確かめるためには、やっぱり時間の流れが必要なんだと思う。
おとしもの。
僕はいろいろなものを落としてきた、と思っていた。
それは落とす必要があった、と思っていたし、
そのかわりにいろいろなものを手に入れた、と思いこもうとしていた。
思いあがり。
結局、僕は僕であり。
僕は自分がやりたいと思ったことを貫いた。
ただそれだけだった。
それはおとしものでも忘れものではない。
拾いにいく必要なんてない、置いてきたものだった。
この荒川の景色は、きっと一生忘れない。
こういう瞬間を、大事に出来たら。
いじょう!