夢でもピアノを弾いていた
ハノン、という練習曲がある。
クラシックのピアノをやっていたら避けられない、定番の練習曲集である。
練習曲集といっても、単純な反復練習。
指の力をつけたり、正しい姿勢を身につけるために用いられる。
ひたすら同じ音型を、繰り返すだけ。
よく音楽的ではないと指摘される。
ハノンは音楽でなくただの音の羅列だから、音楽の本質とずれる。
もっと普通の曲で練習するべきだと。
しかし、最近ハノンが音楽に感じるようになってきた。
ピアノに向かい、同じ指の形で鍵盤の上を移動したり、スケール(音階)練習をする。
指の形とか姿勢とか意識しながら反復練習をしている自分を、
さらに遠くから見ている自分がいて、
どこからどこまでが自分がわからなくなり、
むしろ今の自分はこの発音されている規則的な音なんじゃないか、という酔い。
ドミファソラソファミレファソラシラソファ
に
ピ ピ ピ ピ
というメトロノームがヒットすることの快感。
メトロノームはそのクリックの音と楽器の音が同時になると、音が消えるように感じる。
Sな私はメトロノームをジャストヒットさせて消す。
Mな私はメトロノームとほんの少しずらして楽しむ。
それがあまりに印象に残るのか、
同じことをしている夢をよく見る。
さて、
これからレイクタウンにいってきます。
今夜はイケメンシンガーソングライター小川恭平くんがレイクタウン前で後悔レコーディングを行うそうです。
僕は遠くから見てます。
いじょう!