仲条幸一のブログ

仲条が感じたり考えたことを書き連ねるブログ

四谷天窓ライヴ

昨日は高田馬場ライヴハウス四谷天窓にてライヴでした。
満員御礼。
お越しいただいた方、本当にありがとうございました。



背伸び、

そう、背伸びを止めました。
できるだけ「今」に迫る音楽、
そいつを作っていきます。

はい、音楽が音楽であることの3要点

?時間的芸術であること
?音色やリズムなどの要素から成り立つこと
?形式をもっていること

こういうことを60年くらい前の日本のお偉いさんが言った。
これは、頭では理解している。

しかし、ピアノを弾いて歌を歌いだすと、
いつもは隠れた自分が暴れだして、
何もコントロールが利かなくなり、
3要点はどこかに消えて、無我夢中になる。

結果、恐れるようになる。
ライヴの前、手が震える。
またコントロールが不能になるんじゃないか、と、びびる。
知らない自分に翻弄されるという泥沼。

よく考えた。

過去も未来も、目には見えない。
目に見えるのは、今。
だとしたら、迫ることができるのも、今。

だから、
もっと今に迫る音楽を、

と思った。

うまく弾けるようになりたいという近未来
もっとうまく弾きたかったという近過去
ああなりたいという遠未来
ああなりたかったという遠過去

今を表現するのに、これらは一切の不純。

時間は線か?
いや、点だ。
リアルがあるのは、まさしく今。時間ぴったりオンタイム。


そのことに、ようやく気付くことができた。

それは、ここ最近(特に今月)で私と関わっていただいた方々の芸のおかげだ。

小川恭平、Roadfriends、aro、くまさんの劇団、drop eyes graconir

感謝。

どれも私にはないもの。
どれも素晴らしいもの。
どれも私の目指してないもの。

自分を遠くから見ることができた。
遠くから見た私は
ピアノもアコーディオンも楽典も和声も対位法も理論も知識も、まだまだ小石のよう。

しかし、
できる限り主張ある小石に磨いていこうと思う。
そして磨いた小石を後ろにぽいっと投げ捨てる作業。

投げ捨てた石は、きっと後ろで積み重なる。
それを遠くからみたら、大きな石に見えるかもしれない。
まるでキングスライムのように。

そんなことを考えている今。
しかし、いずれにしてもこんな小石を磨けるのは認めてくれる方がたくさんいるからです。ありがとう。
私と関わる方へはできるかぎり力になろうと思います。
そしてアーティストはみんな有名に、
ファンの方々はみんな幸せになってくれたらうれしい。




これからもよろしくお願いいたします。

いじょう!