メルロ=ポンティの知見
音楽に感性はどう関わるのか。
やれモーツァルト、
ベートーベン、
この人たちの音楽に触れることは、感性とどう関係するのか。
感性。
感性という言葉は、もともと哲学の言葉を訳したもので、
元は、精神の働きによって感じるものとか、認識能力のひとつとして、受動的に表象を受け取る能力のことであった。
メルロ=ポンティは言う。
「私」と「世界」をつなぐのは、「身体」である。
「私」の実存は精神にではなく、「身体」にあり、
「身体」が世界の対象とリンクする。
このことから身体の感覚を自覚的に捉えながら音楽を体験することが重要である。
音楽は耳で受け取るものではない。
五感全て、身体全てで感じるものであり、
それがすなわち、感性である。
志向性の問題かもしれない。
しかし、音楽は身体で感じるものであるのは、間違いない。
最近、身体を鍛えている。
健全な身体に、良質な音楽が宿る、とか、
そんな大層なことを考えているわけではないけれど、
ただ、自分が奏でたいと思った時に、
身体がついてこないことは、怖い。
いじょう!